思春期相談
第二次性徴の発現が始まり、子供から大人の身体に変化している期間を思春期といいます。
12~17歳ごろのことをいい、生殖器官が成熟し、異性を強く意識し始め、精神的にも不安定になりやすい年ごろです。
第二次性徴が発現する2年前より、
- 1:視床下部(脳)からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンが増加
- 2:下垂体(脳)より性腺刺激ホルモンが分泌
- 3:それを受けて、卵巣が発育
- 4:卵巣からエストロゲンが分泌
- 5:第二次性徴が発現
このような背景がり、初潮(生理が始まる)、乳房の発育などが見られます。
身体の成長には、個人差がありますが、染色体異常や性分化疾患、内分泌器系の異常などがある人は、正常な性徴が見られない場合がありますので、成長に不安がある場合には、ホルモン検査や超音波検査をうけにいらしてください。
現時点での身体の状態、ご説明させていただき、焦らずに今何をすればよいか、一緒に考えていきましょう。
月経が順調にこない、避妊や低用量ピルの相談、ダイエットによる体調不良など、この時期は、一人で思い悩む様子が見受けられます。お母さまの理解も含め、悩みや情報を共有して、一人一人のペースで思春期を不安なく過ごしていきましょう。
更年期相談
更年期はすべての女性のステージの1つであり、その時期に、生活に支障がでるか、でないかで、更年期障害として治療するか、しないか、選択することになります。閉経の平均は50歳ですが、その前後5年間、つまり45~55歳ごろに、様々な症状が起こってくることがあります。
原因 |
更年期障害の原因は、女性ホルモン(主にエストロゲン)が低下することによって起こります。 |
症状 |
大きく、身体症状と精神症状の2つに分類されます。 |
治療 |
漢方やホルモン補充療法、プラセンタ注射などの治療法があります。 |
漢方
保険適応のあるエキス剤を、体質症状によって、処方いたします。
同じ症状でも、体質によって、処方する薬は違ってきます。
また最初の処方の効きによっては、2剤の組み合わせや変更にて、ベストコンディションにベクトルを向けていきます。
大学勤務時は、漢方外来を担当し、多くの症状と向き合い、治療してまいりましたので、是非ご相談ください。詳細は、漢方外来をご参照ください。
ホルモン補充療法(HRT)
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲスチンがあります。
この2種類が含まれるシールやジェルの使用をおすすめいたします。内服薬もありますが、副作用である「血栓症の発生」のリスクがシールやジェルに比べて高くなるため、最近は処方頻度が減ってきています。ご相談の後、ご希望に沿った治療方法を、おすすめいたします。
※経口剤、貼付剤、ジェル剤などの薬の種類による使用方法の違いはありません。
プラセンタ注射
症状により保険適応になるケースもあります。